認知症リスクの簡単チェックツールとは
本ツールは、これまでのご病気の経験や現在の生活習慣といった、 地域住民の皆さまがセルフチェックで回答できる項目にもとづいて、 1~5年後の認知症発症リスク※を可視化するシミュレーションツールです。
※本ツールにおける「認知症発症」は、要介護認定情報をもとに、 認知症に関連する生活機能の障害が発生した状態と定義しています。
想定対象者
本ツールの想定対象者は、認知症の診断を受けていない65~85歳の高齢者です。
それ以外の年齢層の方が使用する場合は、参考値としてご活用ください。
なお、本ツールに入力された情報および出力結果が保存されることは一切ありません。
使用方法
本ツールは、自治体等の公的団体が実施する非営利事業において、無償でご利用いただけます。
本ページ下部の「簡単チェックツールへ」からアクセスできます。
「簡単チェックツール」についての案内用資料もございますのでご活用ください。
想定される使用場面
本ツールは、スマートフォンやタブレットなどを用いて手軽にチェックできる予防啓発ツールとしての使用を想定しています。
- 地域のサロンや通いの場に参加するシニアへの介護予防の普及
- 健康増進プログラムや地域健診に参加した住民への認知機能低下予防の啓発
- 自治体の介護予防・フレイル予防事業での活用 など
本チェックツールの根拠
本ツールは、東京都健康長寿医療センター研究所がこれまで蓄積してきた調査データにもとづいて作成した統計モデルを基盤としています。
年齢、教育年数、既往歴(脳卒中・心疾患)、見え方・聴こえ方の支障、
週1回以上の運動習慣の有無といったセルフチェックしやすい基本情報から、
認知症を伴う生活機能の低下が将来どの程度起こりやすいかを推定しています。
モデルの予測精度を示す指標であるC-index は 0.73と、一定の信頼性が確認されています。
根拠としている論文は下記のリンクより閲覧可能です。
使用にあたっての注意点
本ツールで予測される結果は、統計モデルにもとづき、
過去の調査で同じような回答をした方が将来どの程度の割合で発症したかを示しています。
そのため、個々の方の診断や病気の確定を行うものではありません。
また、認知症発症リスクの推定においては年齢要因の影響が非常に大きく、入力した年齢によって予測されるリスクの高さが大きく異なる点にご留意ください。
お問い合わせ
当研究所の お問合せページ をご確認ください。